2019.12.



 おこがましい話なんですけど、子供の才能はどうやったら伸びるんでしょうね。この間校内 マラソン大会がありました。今年の旭君は例年とは違って気合が入っています。なぜなら「目 標順位をクリアしたら、好きなゲームソフトが買えるから。」うーん不純な動機。同意した私も 悪いのですが、旭が目標を設定してどこまでやれるか応援したいと思い、まあ由としました。 当初は「マラソン頑張るから(先に)買っていい?」と言ってきたので、「ちょっと待てよ」と話 が違う。それはダメでしょ!彼の巧みな交渉術にハマり思わずイイよと言いかけた頼りない親 と、したたかな子の二人三脚がこうして始まりました。

 このマラソンには伏線があり、昨年このエッセイでもお話しましたが、結果は「ちょっと練 習したけどダメだった。何故だろう?」のような結末だったんですね。そりゃそうでしょう。 ちょっとの練習で結果がついてくるはずありません。それを知らずか旭は彼なりに納得できず悔しかったんでしょうね。今年は期するものがあったようです。ゲームソフト発言も本意ではなく「去年の自分に勝ちたい」気持ちの表れだと私は解釈し、一緒に練習に取り組もうと気合が入りました。昨年よりも練習量を増やし走るフォームを改善したり、本番レースを想定した 練習に取り組むことも行いました。NHK の「奇跡のレッスン」を観て、トップアスリートを育てるコーチングを参考にし、集中力が散漫になりがちな息子にハッパもかけました。校内予行練習で自分の順位が回を重ねるごとに上がるものですから、旭も俄然やる気が湧いてきます。 でも、結果は芳しくありませんでした。しかも昨年と同じ順位。両家両親と応援に訪れた陸上競技場スタンドに向かって旭は順位カードを右に傾けながら掲げました。私は目標はともかく順位は昨年よりも上がるはず。それが彼の自信に繋がれば結果オーライだと思ったのですが、去年と同じじゃ浮かばれません。だのに彼は「ゲームソフトが買えん。」とつぶやきました。やっぱり理由はそっちだよね・・・

 その後学期末のテストで、彼は傷心な私に追い打ちをかけるような中々ハードな点数を取ってきました。彼の才能は何?キラメキはどこにあるの?キモチユラグヨネ?山中家のコーチングは迷走中です。誰か教えてー!!



  
昇より





















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